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【34通目の手紙】値引きを即答してはいけない

woman sitting on car under gray sky

Photo by bruce mars on Pexels.com

今日の手紙は前回の続きだ。

値引きをする時に気をつける、もう1つの大切な事を書きたいと思う。

本来値引きとは、お客様に喜んでいただける行為だよね。

それがやり方を間違えると、まったく逆効果になる場合があるんだ。

頑張って値引きをしたのに、お客様に不信感を持たれる結果となる。

営業マンとしてこんな悲しいことはない。

では値引きをする時に気をつける事とは何か。

それは「値引きを即答してはいけない」という事なんだ。

分かりやすく説明するために、お母さんが経験したある出来事を書くよ。

先日お母さんが車を運転していて、不注意からバンパーをこすった。

修理のため2軒の板金屋さんに持って行き、見積りをとった。

1軒目で修理代を尋ねたら5万円と言われたらしい。

結構かかるなぁと思いながら、2軒目で尋ねたら同じく5万円とのこと。

そこでお母さんは、だめもとで値段交渉をしたらしい。

「すみません修理代ですが、もう少しお安くなりませんか」

「いくら位なら大丈夫だい?」

「4万円位なら…」

「ああ、それでいいよ」

「…………」

自宅に帰ってきたお母さんは、1万円も安くなったのに、いささか不機嫌でお父さんにこう言った。

「3万円って言えばよかった。きっと3万円でも出来たはずよ」

なぜお母さんはそう思ったのか。

それは板金屋さんが値引きを即答したから。

つまり1万円の値引きを悩まずに即答したのだから、おそらく2万円の値引きも出来たはずだ。というのがお母さんの理屈。

なるほど分からなくもない。

さらに気をつけたいのは、商品によってはその価値そのものを下げてしまう事もある。

「この商品、大丈夫なの?」と購買意欲をなくさせてしまう場合があるんだ。

よって値段交渉を受けたら即答しない方が無難である。

それじゃどうしたらいいか。

答えは簡単。間をおいて、悩む、考える。ふりでもいい。

ふりをするというのはお客様をだましているのとは違う。

商品価値を下げないため、ある程度の演技は必要なんだ。

重要なのは、同じ買っていただくのなら気持ちよく買っていただきたい。ということ。

その他にも、会社に電話をかけ上司に決済を仰ぐという方法もある。

一旦会社に持ち帰り、後日回答するという方法もある。

さらに言えば、値段を下げるかわりに、こちらからも何かを要求するという方法もある。

お父さんがよく使っていたのは支払い条件の譲歩。

「仮にお値引きが出来たとしたら、発注時に手付金をいただくことは可能ですか?」

それは難しいと言われても大丈夫。

すでに上司から値引きの決済はとってあるので、手付金をいただかなくても問題ない。

何度も言うが値引きを即答しない目的は2つ。商品価値を下げない事と気持ちよく購入していただく事。

どうだろうか?

値引きの言い方1つで、そのお客様との今後の付き合いに大きな影響が出る。

実はここだけの話、紹介を沢山もらえる営業マンは、これが上手なんだよ。要するにファン作りが上手なんだね。

今日も一日に感謝。

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