近所にお父さんもお母さんもお世話になっている、行きつけの歯医者さんがある。
この歯医者さんから、毎年、誕生日になると電話がかかってくるんだ。
電話の内容は定期健診の案内。
ついつい定期健診を忘れるお父さんにとっては、ありがたい電話なんだが、とても残念なことが1つある。
実はその電話、先生やスタッフがかけてくるんじゃないんだ。
だれがかけてくると思うかい?
機械がかけてくるんだよ。
これはオートコールという装置で、コンピュータが電話をかけ、自動的に録音メッセージが流れる仕組みなんだ。
「オタンジョウビ、オメデトウゴザイマス。ソロソロ、テイキケンシンノジキデス…」
確かこんな内容だったと思うが、どう感じるかい?
実に味気ないだろう。
先月、お母さんの誕生日にもかかってきたけど、途中で切っちゃったよ。
この歯医者さんが、やりたいことはよく分かる。
おそらくリピート客を発掘するために導入したんだろうね。
導入金額はそんなに安くないはずだ。
ランニングコストだってかかるだろう。
何かの雑誌で読んだけど、今は歯医者さんもなかなか集客できず、状況はかなり厳しいと書いてあった。
そんな背景があるんじゃないかな。
しかし残念だけど、この歯医者さんは、オートコールの使い方を間違っている。
つまりお客様とのコンタクトをとる方法を間違っているんだ。
オートコールは録音メッセージだから、人間の匂いがしない。
そのため使い方としては、商品の説明やアンケート調査が適している。
その反面、誕生日の電話は、むしろ人間の匂いがした方がいい。
だからコンタクトの方法としては、手書きの葉書や手紙が向いている。
どんな商売でも、お客と定期的にコンタクトをとることは、重要なことだよ。
しかしその方法を間違えると、お客様には届かない。
今度、定期健診に行った時、それとなく先生に話ししてみるよ。
今日も一日に感謝。
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