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昨日は保育園のお友達の家族とバーベキューをしたね。
君たちは大はしゃぎでとても楽しそうだった。
お父さんも久しぶりにのんびりとした時間が過ごせたよ。
またやろう。
さて今日の手紙は「売る側の勝手な思い込み」のお話をしたいと思う。
ちょっとその前に次の質問に答えて欲しい。
【問い】
二人の少年が煙突掃除の仕事をしています。
やがて内部の掃除を終えた二人が煙突から降りてきました。
一人はススで顔を真っ黒にして、もう一人は顔に全くススをつけずきれいな顔で降りてきたのです。
さてここに『濡れタオル』がひとつあります。
あなたはどちらの少年に『濡れタオル』を売りますか?
A:顔が真っ黒な少年
B:顔が汚れていない少年
答えは、分かったかい?
どちらかを選んで、その理由も答えて欲しい。
【回答】
※答えは一番下にあります。
回答を読んでみて、どんな感想を持ったかい?
お父さんはこの回答を読んだ時「なるほどねー」と目からウロコが落ちたよ。
このように売り手側と買い手側には、大きな誤解があるんだね。
君は「売り手側の勝手な思い込み」で、物を売ろうとしていないかい?
・安ければ売れるはずだ。
・こんな機能(サービス)がつけば売れるはずだ。
・こんなに便利だから売れるはずだ。
はたして…
・買い手側は安いものを求めているのかい?
・買い手側はそんな機能を望んでいるのかい?
・買い手側はその商品に便利さを求めているかい?
よく考えてごらん。
その思いは売り手側の勝手な思い込みじゃないのかな。
物を売る場合は買い手側の立場になって徹底的に考えることだ。
なぜなら「欲しい、欲しくない」は、100%買い手側が決めることだからだね。
だからお客様の声を聞く事が大切なんだ。
「~はずだ」で商売をすることはとても危険なことだよ。
常に買い手側の立場に立って物事を考えるクセをつけて欲しい。とお父さんは思う。
「心理マーケティングの技術」から引用
(PHP研究所発行、著者:重田 修治)
今日も一日に感謝。
コメントや質問はお気軽にどうぞ。
大変打たれ弱いため批判はご遠慮下さいね。
【回答】
マーケティングの考え方では、まずは少年Aではなく少年Bに売ろうと考えます。
少年Aは自分の顔が汚いということに気がついておらず、一方、少年Bの方は少年Aの顔を見たことによって、自分の顔をきれいにしたいと思っているはずだからです。
少年Bの方が少年Aよりも『濡れタオル』を欲しがり、また売ったときに喜んでもらえる可能性が高いのです。