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【31通目の手紙】商売はフィフティ・フィフティ

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Photo by Pixabay on Pexels.com

商売は「フィフティ・フィフティ(50/50)」だとお父さんは思っている。

取引において売り手と買い手は常に平等な立場にある。

たしかに現在は物あまりの時代。

売り手は「買ってください」、買い手は「買ってやるよ」といった雰囲気がないこともなく、値引きが当然な業界もある。

しかしお父さんはこれに違和感を覚える。

あれは23歳くらいだったかな。

入社したての頃、その当時の上司から「商売は常にフィフティ・フィフティだ」と教わった。

その時の話はたしかこんな内容だった。

大昔、お金がなかったころ人々は物々交換で欲しいものを手に入れていた。

山側に住む人が肉を持ってきて、海側に住む人が魚を持ってきた。

各々持ち寄った物を欲しい人同士が交換していたんだ。

肉を持ってきた人が偉いわけじゃないし、魚を持ってきた人が偉いわけじゃない。

そこには売り手と買い手、といった意識はなく、すべて平等な立場で取引が行われた。

ところがお金で物を買う場合はどうだろう。

お金を払う側が上の立場だ。と思っている人がいるようだ。

「肉⇔魚」が「肉⇔お金」となっただけで、これもまた物々交換である。

お金を払う側が偉いという事ではない。

つまりこうだ。

あなたの会社は商品やサービスを持っている。

商売とはその商品やサービスとお金との物々交換である。

どちらが上でどちらが下、ということではない。

商売は常にフィフティ・フィフティだ。という話を、お父さんは当時の上司から教わった。

これは当たり前のようだが、意外と忘れてしまうものだよ。

特に買って欲しいという意識が強くあせっている時はね。

お父さんの会社にも色々な営業マンが来るが、必要以上に卑屈にならない方がいい。

よけいに売れなくなるよ。(商品や会社に自信がないように感じるからね。)

テレビによって演じられた営業マンの虚像により、営業とはそんなものだと錯覚している。

米つきバッタのようなお願い営業では売れない。

営業は実にシンプル。

「欲しいですか、それとも欲しくないですか?」と聞くだけでいい。

買う側は横柄な態度をとらない。

売る側は必要以上に卑屈にならない。

相手を尊敬し取引が成立する。

「商売はフィフティ・フィフティだ」という意識を常に持って欲しいとお父さんは思う。

今日も一日に感謝。

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